2019年10月12日
大笹街道てくてく旅信州編(須坂・黒門~菅平・供養塔)
2 コース 須坂市黒門~峰の原・菅平グリーンゴルフ場前~
菅平供養塔
3 距 離 約3.5㎞(大笹街道)
大谷林道車移動 約6㎞
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人工的に造られたもの
往時を偲ぶ石仏
大笹街道の黒門から供養塔間は約3.5キロあります。クマ笹が茂る巾1メートル程の急峻な山道で、毎年春になると仁礼会の皆さんが草刈をし保存管理に力をそそいでいます。(令和元年は5月26日実施)
街道の情報については事前キャッチしましたが、未経験のため峰の原高原・菅平グリーゴルフ場の手前まで車で移動しました。その後、逆に須坂方面へ向かって「土手道」を確認しながら歩き往時の歴史遺産を体験しました。峰の原高原は標高が1,500mと高く積雪などにより旅人は道を見失うなど遭難し難渋を繰り返しました。
土手道は人工的に造られたものです。高さ1メートル程の盛土がされ人馬が歩きやすいように造られました。道には観音菩薩の石仏が随所にあり苦難の歴史を物語っていました。目的地の菅平供養塔は見つけることが出来ませんでした。次回訪問時の楽しみにしました。
2019年10月12日
大笹街道てくてく旅信州編(須坂市仁礼宿~黒門)
2 コース 仁礼宿~仁礼西原~石小屋洞穴~黒門
3 距 離 約6キロ
仁礼宿歩き 所要時間 約1時間 約1キロ
仁礼宿西原~石小屋洞穴~黒門 車移動
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江戸時代、北信濃と上州を経て江戸を結ぶ本街道は、北国街道―中山道が正規ルートでした。大笹街道は須坂市福島を起点に上州を経て江戸へ行く街道です。距離が短いため経済的効果が大きく物資郵送のバイパスとして中馬稼業で賑わっていました。信州側唯一の宿場は仁礼宿です。県下有数の大きな馬頭観音碑がありますが、これは仁礼の皆さんが、最大難所の峰の原、菅平を無事に通過できるよう、馬への慈愛を込めて安全と感謝を表したものと思います。仁礼宿関谷には、通過する荷や旅人を監視した口留番所跡が、さらに進むと立派な長屋門の新問屋・駒津家などがあり往時の雰囲気をとどめていました。宿場のはずれの西原には、線刻の観音菩薩石仏もありました。宿場の保存活動は、地元の皆さんが熱心に行っており石柱案内もあり歴史を良く知ることが出来ました。
この先の黒門までは約5.5キロの道のりになります。単独行動だったこと、初めて体験する道だったこと、アスファルト舗装で急坂が続くことなどから危険を回避するため車で移動しました。黒門手前には、珍しい石小屋洞穴がありました。洞穴は縄文草創期以来各時期にわたり使用された狩猟のためのキャンプ地で、日本最古唯一の微隆起線文土器などの遺物も発見されたとのことです。黒門は大谷不動尊奥の院入り口にあたり、大笹街道最大難所の急峻な山道との分岐点です。黒門については名前の由来は不明ですが、由緒ありそう。