2015年10月11日
木曽・中山道てくてく旅(三留野宿)
2 コース 馬籠宿ー南木曽ー三留野宿ー十二兼ー野尻宿
3 所要時間 4時間30分 約14㎞
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三留野宿は大火があったため宿場全体の面影はありません。屋号を残す建造物は残っており宿場を偲ぶことはできました。本陣は残っておりませんが、庭木だった枝垂れ梅の古木は残っており梅花時に思いをしました。三留野宿のメインは、三体の円空仏を所蔵する「等覚寺」。円空は美濃国に生まれた江戸時代初期の僧侶で12万体の仏像をつくることを祈願しました。信州の片田舎の南木曽町で円空仏と出会う喜びは格別で、木曽・中山道の最大のハイライトになりました。
三留野宿の南木曽町梨子沢は、昨年豪雨災害が発生しました。復旧状況をみましたが、木曽路は谷間の町であることを再認識し、防災対策、減災対策の重要性を感じました。
2015年10月09日
木曽・中山道てくてく旅(馬籠宿~妻籠宿)
2 コース 馬籠宿ー馬籠峠ー妻籠宿
3 所要時間 3時間30分 約9㎞
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馬籠宿は坂道の宿場、島崎藤村・生誕の地、日本百名山・恵那山を仰ぐまちです。木曽11宿の中では唯一坂道の宿場ですが、外国人も大勢訪れる国際色豊かな観光地です。急峻な坂道は石畳で整備され、軒を連ねる宿場は江戸時代の面影を映す素晴らしい景観でした。そのうえ、文豪・島崎藤村を生んだ生家が本陣であり一層の箔をつけています。また、ここから眺める恵那山は地域のよりどころとして存在感があります。妻籠宿までの街道は、木々に覆われた山道で懐かしい匂いのするやさしい道でした。一石栃立場茶屋の茶屋番さんから木曽節のご披露がありましたが、声が透き通っていて良い思いでになりました。馬籠峠には正岡子規の「白雲や青葉若葉の三十里」の句碑もあります。
妻籠宿は山を背にした宿場で馬籠宿より一段と落ち着いた雰囲気でした。ここは飯田街道との合流点で交通の要衝として賑わっていましたが、敵の進入を防ぐ枡形や高札場も往時の面影を醸し出しており、今も残る江戸のたたずまいは馬籠宿と同様に美しかったです。間宿の大妻籠も卯建ちのある旅籠が昔ながらに残っており良い風情の家並みでした。