2021年09月12日 09:52
保福寺峠から青木村最初の集落、入奈良本・市之沢集落(幕末には継荷客で栄えた宿)から恋渡神社、権現堂の涌井、上野坂は車を利用し、そこから先の大法寺までを歩きました。由緒ある瀧仙寺の麓の集落、上手町、川原町は古道の宿や市が開かれた町で面影があり、大門橋たもとの馬頭観音、道祖神には歴史を感じました。塩原牧寄遺跡(古代の牧場もしくは東山道に関連した遺構と推定)、太子堂公園下の東山道を踏みしめながら青木村中心部へと下り、国道を横切って役場の東を当郷(国宝、大法寺の地)へ向かいますが、途中には県下有数の大きさを誇る昼付の馬頭観音があり、浦野駅(うまや)跡と推定されるところを通過して、塩田平を見下ろす国宝大法寺三重塔を見学しました。平地を見下ろす台地に塔を建てることは、中世の山地寺院では典型的なやり方で、建築の美しさも配置の妙によって倍加され「見返りの塔」という名で親しまれているとのことです。飛鳥時代の大宝年間(701~)に創建された古刹ですが、信濃塩田平の奥座敷にこれだけの塔が存在することに不思議さを覚えました。街道の東山道は所々に標柱や説明看板があり歩きやすかったです。