2020年09月24日 14:57
「蔵の街須坂」を後に中町を左折し春木町を下って小布施町をめざしました。春木町信号機の交差点には「右をぶせ 左大島」の道標があり、この先の松川(須坂市と小布施町の境)までは緩やかな坂が続きます。谷街道の面影は、春木町の道標と旭ヶ丘信号機交差点の馬頭観音くらいでしたが、松川周辺からの北信五岳・飯綱山、黒姫山、妙高山は、古今変わらぬ姿を見せており旅人に安らぎを与えてきたのだと、つい手を合わせてしまいました。松川橋は「信州の街道」本によれば、明治中ごろまで人馬が通るだけの木橋でしたが、橋には「谷街道」の文字がはっきりと刻まれています。逢瀬神社の北の分去れに「須坂道 山田道」の道標がありました。小布施の中心地の北斎館、高井鴻山記念館は平日にもかかわらず大勢の来訪者がおり賑わっていましたが、いい雰囲気だなあと感じたのは、栗の小径、陣屋小路の趣でした。谷街道は名前に似あわず台上の良い地形を通っている街道です。