2019年11月02日 06:20
飯田市南信濃八重河内には梁木島番所があります。この番所は当所、青崩峠下にありましたが、天明7年(1787)3月、青崩峠が崩れたことにより現在地に移転しました。梁木島番所の特徴は、遠山領内から出る榑木について、和田役所から出した書付無き者は一切通さないよう番人に厳しく申しつけた点です。これは山間の番所の役目を良く現していますが、近郷の者は手形を必要とせず、秋葉山への道の者や商人も所在がはっきりしていれば通したとのことです。現存の建物は多少手が加えられていますが、面影を良く留めていました。番所から和田の宿場までは、約4キロありますが、八重河内、梅平の集落は残っており街道の雰囲気を味わうことができました。和田の下市場諏訪社は、遠山谷の多くが八幡社にもかかわらずここは諏訪社です。年末には八幡社と同様に霜月祭り行われています。