北国街道てくてく旅信州編(信濃町・古間宿、柏原宿、野尻宿)
1 期日 令和元年8月26日(月)
2 コース 飯綱町牟礼・小玉一里塚~信濃町・落影~小古間~古間宿
~柏原宿~貫ノ木~野尻一里塚~野尻宿
3 所要時間 約3時間30分 約9.5㎞
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古間宿(信濃町)…柏原宿と二宿で一宿の役割
飯綱町牟礼・ 小玉一里塚
古間宿の商店街
飯綱町牟礼の小玉坂から信濃町小古間は、中部北陸自然歩道に指定され、美しい日本の歩きたくなるみち五百選に認証されています。小玉坂峠の茶屋跡には小玉一里塚の標柱が立っていました。道は簡易舗装されており杉木立が連なっていて歩き易かったです。森の中を抜けると広々とした田畑が広がり、落影(信濃町古間)、小古間集落へと続きます。ここは北信五岳の眺望に恵まれた小盆地で素朴な村里の風景が昔日の郷愁を誘っていました。往時は夏の霧、冬の豪雪に見舞われる名うての難所として知られていたとのことです。当日は雲がかかっていて山頂は見えませんでした。古間宿は柏原宿と鳥居川を境に連続する合宿で、問屋業務を月の後半だけ分担していました。本陣がないため、諸大名などの宿泊はなく、商人に多く利用されていたということです。古間は古くから「信州鎌」の名で知られており、当日も一軒の鍛冶屋からトンチンと音が聞こえてきました。お土産に手づくり鎌1本を購入しました。
柏原宿(信濃町)…俳人一茶のふるさとの宿場
柏原宿本陣問屋跡
俳人小林一茶の旧宅
古間宿のはずれの鳥居川を渡ると柏原宿になります。古間宿との合宿で問屋業務を月の前半分担っていました。宿場は国道18号線に面しており面影は薄いですが、かつては加賀百万石前田候の参勤交代における本陣として潤っていました。東から飯山道、西から戸隠道が合流する所で物流の拠点としても賑わっていました。
俳人小林一茶の故郷としても知られ訪れる人が多いです。旧居の土蔵は塗り替えられていますが、往時の風情を色濃くとどめており国の史跡になっています。柏原宿は北国街道の新井(新潟県)と善光寺の中間点で、どちらからも徒歩で一日の旅程でした。
野尻宿(信濃町)…北国街道筋信州最北端の宿
野尻一里塚
野尻宿・飯山道、川東道の道標
国道18号線沿いの貫ノ木と野尻宿の中間に桜の木が植えられた一対の野尻一里塚があります。貫ノ木は関ノ城(カンのキ)で、室町時代に関所があったところです。野尻宿の南には「従是飯山・川東道」の分岐道標があり、野尻湖畔沿いに飯山・川東に通じる道があります。野尻宿は信越国境に位置し湖畔にある宿場で、往時は旅籠十数軒を数えていましたが、現在は立て札のみで宿場の面影はありません。
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