2019年05月30日 06:27
洗馬宿常夜燈~琵琶橋~本洗馬~岩垂道標
(5・23 所要時間 2時間 約5㎞)
仁科街道は中山道と善光寺街道が分岐する洗馬宿から北西へ行きます。奈良井川に架かる琵琶橋を通過し本洗馬、岩垂へと続きますが、琵琶橋のたもとに馬頭観音等の石造物群が、本洗馬には由緒ある東漸寺の古木の桜、長興寺の美しい庭園、江戸時代の文人・菅井真澄が逗留した釜井庵などがあり集落とマッチし見所が多いです。岩垂地区はかつて一村をなし天領(幕府領)と私領(高遠領)に分けられていましたが、両方の名主から等距離の位置に塩尻市唯一現存の高札場があります。岩垂は農村地帯ですが豪壮な建物が多く威厳を感じました。集落のはずれに「左仁科道、右松本道」の道標と道祖神がありました。仁科街道を示す重要なもので面影を身近に感じることが出来ました。
松本市笹賀今村道標~松本市神林町神道標
(5.24 所要時間 2時間 約5㎞)
松本市南部の奈良井川沿いの一番外れの集落が松本市笹賀今です。町会の公民館前の辻に「右松本道 左大町道」の道標がありました。道標の大町道は仁科街道を表すもので道祖神が彫られていました。この先の上小俣、下小俣には人馬の往来があった証の馬頭観音、道祖神が結構残っていました。さらに先の笹賀神戸には切妻屋根に「雀おどし」の棟飾りの付いた本棟造りの豪農屋形が数多くあり驚きました。史跡案内板によれば中世のころから「神戸の舘」はあったとのこと、歴史と風格が漂っていました。さらに北へ行くと神林町神の三差路に「右今井道 左神戸道」の道標がありました。道標は小さいですが笹賀神戸から洗馬へ通じる道しるべであり旅人にとっては大切なもので、見つけることができ嬉しかったです。