2018年11月13日 16:16
飯田市南信濃と浜松市水窪町を結ぶ青崩峠(1,082m)の古道(秋葉街道・青崩峠古道)約6キロを歩く催しが地元の「遠山郷やらまい会」主催で実施されました。
南信濃和田宿から青崩峠下・塩の道碑までの古道は、約12㎞ありますが、中間点の市道南信濃156号線ヒヨー越分岐の小嵐地区(馬宿の旧島畑付近広場)から峠に向かって出発しました。街道の標識は、地元の皆さんの努力によって各所に設置されており、道も支障のない程度に整備されていました。古道ルートで特に印象に残ったのは、飯田市南信濃小嵐の判之木集落跡と茶屋跡、さらには両側に畑の石積みが残る街道の面影でした。また青崩峠山頂からの谷地形の遠州一望と馬頭観音石仏、青崩神社が印象に残りました。
青崩峠は信州と遠州の国境峠で峠は中央構造線の大断層沿いにあり、青色を呈する軟弱な岩盤にちなむ名称とされています。かつては秋葉神社詣での信仰の道として、日常生活の物資輸送の道として、戦国時代は武田信玄の遠州、三河への南攻の道として往来が盛んで歴史、文化、経済に大きな影響を与えた峠です。飯田線が開通すると道は衰退し往来する人も少なく寂れました。