2018年09月17日 15:05
佐久穂町八千穂大石川橋の一里塚を出発。この一里塚は佐久甲州街道と麦草峠の北にある大石峠を越えて茅野に通じる旧道(大石峠道)の分岐点で、説明看板があり大きな榎が往時を偲ばせていました。この先、約0.5キロ北に上畑宿がありますが、途中寄り道をしJR八千穂駅そばにある奥村土牛記念美術館と銘酒「井筒長」の黒沢酒造「酒の資料館」を見学しました。
(上畑宿)
上畑の八千穂保育園前に「畑八村道路元標」があり隣に上畑宿の由緒説明があり大変参考になりました。宿場は江戸時代寛保2(1742)年の大洪水(戌の満水)によって壊滅的な被害を受け山際の高台に移転しました。流失家屋140軒、死者248名(全人員の半分)の大被害でした。宿場は余地峠を越えて上州に至る余地峠道や茅野へ向かう大石峠道の結節点で問屋場がおかれ人馬の「継ぎ立て」で賑わっていました。旅籠や茶店も多数ありましたが、今は宿場の雰囲気をとどめる程度でした。
(高野町宿)
上畑宿から北へ約4キロ行った所に高野町宿があります。ここは陣屋がおかれ問屋場を中心に荷物や人馬の往来が激しく240戸が軒を並べていたとのことです。千曲川を渡って余地峠・十石峠を経てそれぞれ上州・武州に通じる拠点の宿場でした。現在は陣屋跡に説明案内はありますが面影はありません。宿場は旧家の連なりなどから雰囲気を感じとることはできました。