2016年10月27日 21:27
野麦街道は上高地線の松本電鉄新島々駅から上流の大野田を経て、旧波田町竜島を通っていましたが、竜島地域はほとんどの人が他地域に移住してしまい、住んでいるのは1名になってしまいました。原因は生活基盤の変化にあったと思いますが、国道158号線が梓川左岸に敷設されたこと、東京電力竜島発電所が無人になったこと、在地の背後が山で手前が梓川で耕地が少ないこと、公共交通機関もないなどが重なって集落崩壊につながったと思います。道は文化の発祥であり野麦街道の痕跡が失われていくことが口おしかったです。しかし、生活環境の良い所へ向かうのも、また必然性かも知れません。竜島はかつて上流の橋場集落ともつながっていましたが、これも竜島地籍で断崖崩落の危険がありとのことで通行止めになっていました。