2016年07月29日 11:45
佐久市岩村田は、平成の初めまで市街地を離れると、のどかな田園地帯が広がっていましたが、上信越自動車道、北陸新幹線の開通により縦横の道路が建設され大変貌を遂げています。
岩村田宿は江戸時代に中山道の宿駅が決まり発足しましたが、小諸へ通じる脇往還北国道(善光寺道)、甲州へ通じる佐久甲州街道、上州下仁田へ通じる下仁田道の分岐点として米穀の集積地として物資輸送上の要衝地でした。今は宿場の面影がほとんどなく、道標、道祖神のみがかつての面影を留める程度でした。本陣の代わりをつとめた西念寺は、屋根に内藤家、徳川家の家紋、仙石家の家紋「永楽通宝」が掲げられ威厳に満ちていました。由緒ある寺は品格を兼ね備えているものだと思いました。